「新型栄養失調」って聞いたことありますか？

誰が言い始めた言葉なのかはわかりませんが、2010年頃から「隠れ栄養失調」や「新型栄養失調」という新しいタイプの栄養失調が問題となってきているのはご存知ですか？

「栄養失調」というと、飢餓や飢饉また、食べ物を手に入れることが困難で、身体の成長・維持・活動に必要な栄養が十分に摂取できない状態を指しますが、日本のようにこんなに食べ物が溢れている時代に「栄養失調？？」になるのしょうか？

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新型栄養失調とは

新型栄養失調とは、カロリーは摂れている（食べ過ぎを含む）けれども、タンパク質やビタミン、ミネラルといった身体に必要な栄養素が不足している状態を指します。

５大栄養素とも言われている以下の栄養素のうち、「炭水化物」や「脂質」が不足することはほとんどありませんが、「タンパク質」「ビタミン」「ミネラル」などは、実は不足している人が多いのです。

炭水化物
脂質
タンパク質
ビタミン
ミネラル

ということで、自分はしっかり食べているつもりでも、実は「新型栄養失調」だった！ということは多々あります。

新型栄養失調の症状

新型栄養失調のため身体に必要な栄養素が不足しているといろいろな症状が出てきます。免疫力や運動機能の低下などがよく言われますが、実はこんな症状も・・・

肩こりや腰痛
ちょっとしたことにイライラする
睡眠の質が悪い
疲れやすい
やる気が出ない
いつも不安がある
下痢や便秘がある
お腹が張りやすい
風邪をひきやすい
肌荒れ
髪がパサつく／抜け毛が増えた
爪が割れやすい
花粉症がひどい
冷えが気になる

など、体質だったり性格だと思っていたものは、実は「症状」だったりするのです。

（つまり、原因が分かれば、改善もできる！ってことですね。）

新型栄養失調になる原因

過度な食事制限や偏った食生活

ダイエット目的で、野菜ばっかりの食生活をしてお肉やお魚などを控えていると、「タンパク質」不足になりがちです。タンパク質が不足すると、筋肉量も減少してしまい脂肪が燃えにくい身体となり、実は余計に痩せにくい身体になってしまうだけではなく、免疫力の低下や貧血、抜け毛、むくみなどの症状が出てきてしまうことも。。

コンビニやインスタント食品などの手軽な食生活

コンビニ食や外食が多い人・加工食品の使用頻度が多い人も要注意です。例えば、コンビニ・ファミレス・スーパーのお惣菜・持ち帰り弁当・社員食堂・冷凍食品・レトルト食品・レディミール（冷凍弁当）など。。

　彩りや野菜多めにって気にして食べているようで、実はほとんど栄養素のない野菜を食べていることに気がついていないため、ビタミン・ミネラル不足になりがちなのです。

加工食品を作る際の下茹でや漂白の過程で、残念ながらビタミンはもちろんマグネシウムなどのミネラルも大幅に流出してしまうことがわかっています。また、よくスーパーで売られているカット済みのお野菜たちも、同じように、ビタミンやミネラルは流れ出てしまっているため、残念ながら栄養素はだいぶ減ってしまっているのです。

また、それらの食品に含まれる添加物を体内で処理しようとした時、多くのビタミン・ミネラルが使われてしまうため、結果的によりビタミン・ミネラルが不足となってしまうのです。