美容鍼と内出血

美容鍼は、以前でもブログで書いたとおり、東洋医学をベースとして、髪の毛と同じくらいの細さの鍼でお顔を刺激することで血行改善を促し、お肌にハリを取り戻し、リフトアップ効果やシワ・たるみの改善などが期待できる美容法です。

美容鍼

実は、お顔のお悩みだけではなく、肩こりや頭痛、生理不順、ストレス緩和、免疫改善といった身体のお悩みも一緒に改善できるというメリットもあり、「美容」と「健康」の両方にアプローチできる一石二鳥の美容法ではありますが、「鍼が痛い」「内出血(あざ)のリスク」とデメリットも実はあったりします。

美容鍼を受けて、お顔に内出血ができてしまったといった経験や、経験者からの話を聞いたことある方も多いと思います。せっかくキレイになりにいったのに、内出血ができてしまったとなると、治るものとはいえ、ちょっとブルーになったり、特に顔だと、「このまま残ってしまったらどうしよう」などといった不安な気持ちにもなってしまいますよね。

でも、大丈夫!

美容鍼でできてしまう内出血と、ぶつけてしまった時にできる内出血と基本的に原理は一緒です。「内出血」は人によってかかる日数は違っても、一定の期間が過ぎれば完全に消えていきます。

[toc]

内出血のメカニズム

内出血は、鍼によって肌の下にある血管(毛細血管)が傷づけられた時、血管から漏れ出た血液が一時的に皮膚の下に残って起こってしまう現象です。

残念ながら、内出血を100%防ぐことはできません。😥

お肌が元気な状態だと、血管も筋肉でできているため弾力性があります。そのため、鍼灸治療で使うような細い鍼の場合は、血管のほうがよけてくれます。でも、血流が悪いなどの理由で、この弾力性が低下している場合は、鍼をよけてくれず血管に傷がつき、そこから出血してしまうことになります。

出血時に、血液が皮膚の外側に出てくれると内出血として残ることはありませんが、血液が皮下組織に残ってしまうと、内出血として残ってしまうということです。

内出血を起こしやすい方

内出血は血管の弾力性が低下し、破れやすいことが原因です。

  1. 遺伝・生まれつきの体質
  2. ワーファリンなどの抗血液凝固剤を服用している方
  3. 出血傾向のある基礎疾患がある方
  4. 高齢の方
  5. 体調不良・無理なダイエット・疲労・ストレスなどのある人
  6. 手や足などに気づかないうちに内出血ができるという方

などが考えられます。

1以外の原因の場合は、体調が改善することで内出血のリスクも減っていきます。また、美容鍼を続けているかたは、お顔の血行がよくなることもあり、お肌の調子もよくなっていき、さらに、出血の頻度が減っていく傾向があります。

内出血が治るまで

内出血が起きた初めの頃は、皮膚は青〜青黒い色となります。皮下出血がどれくらい起きているかにもよりますが、破れた血管の壁から出た血液は、じわじわと周りの組織に広がるため、3-5日ほど時間をかけながら、身体に吸収されていきます。そして、色もだんだん黄色〜緑っぽい色に変わっていきます。

その後、さらに色は薄くなっていき、最後には消えていきます。

内出血が起きてしまったら

内出血に気づいたら、当日は、アイスノンや冷たいタオルなどで冷やしてください。冷やすことで血管を収縮させ、さらなる出血を防ぎます。

内出血は、基本的に時間が経てば治りますが、少しでも早く治したい場合は、内出血ができた翌日以降からは、水に濡らしたフェイスタオルを電子レンジで1分程度温めホットタオルを作り、内出血部分に当ててあげましょう。

「温める」ことで「血行促進」させ新陳代謝を促され、色が薄くなっていきます。

また、どうしても今すぐに内出血を隠したい!という場合は、コンシーラーや、タトゥーなどを隠す転写タイプのファンデーションシートがおすすめです。

イベント(結婚式・卒業式・写真撮影)前の場合・・

結婚式に出席する前日や、大切なイベントの前に美容鍼を受ける方も多くいらっしゃいます。そんな時はやはりお顔に内出血は作りたくないですよね。

ポイントは以下の3点。

・初めての美容鍼はイベントの前を避ける

・イベントの10日前までに美容鍼を受ける

・直前に受ける場合は、鍼灸師に相談

イベント前であれば、内出血になりやすい顔への直接の鍼は最低限にし、フェイルラインの改善のために頭皮や耳周りからのアプローチを行うといった対応も可能です。まずは、施術前に担当鍼灸師にご相談ください。

鍼灸サロン amicaでの内出血への対策

鍼の刺し方、抜き方、またその後の処置などが影響するため、日々研究を行いながら、内出血を予防するための対策を多々行っております。

そして、内出血のリスクは、使用する鍼の太さにも原因があります。お顔に対して美容の変化を出すために、ある程度の刺激は必要となるため通常は0.16mmの鍼を使っていますが、(0.16mmは細い注射針の1/3程度の太さです)特に、初めて美容鍼を経験される方や内出血を避けたい状況にある方は、これより細い鍼を選択して使用することも可能です。 より細い鍼を使うことで、内出血のリスクは軽減します。

内出血が気になる!という方は、ぜひお気軽にご相談ください。

お問い合わせはこちらまで

気になる症状・お悩みがある方
\お問合せ・ご相談はお気軽にこちらまで/