美容鍼:ほうれい線を改善しよう✨
ここ数年はコロナのためマスクをすることも多くなり、口周りを隠してしまうため、顔の表情が乏しくなってきていると言われています。そのため、顔の筋肉である「表情筋」が衰え、徐々に頬が弛んだりフェイスラインが崩れ、顔のたるみ・緩み・ほうれい線が気になるようなってきたという人が増えています。
自然派化粧品を扱う株式会社ハウスオブローゼ(https://www.houseofrose.co.jp/)が顔のたるみ・ゆるみが気になる20代後半から60代の女性を対象におこなった、コロナ禍での「顔のたるみ・緩み」に関する調査によると、こんな結果が得られたそうです
- 9割近くの方が顔のたるみ、ゆるみに悩んでいる
- 「コロナ禍収束後に、今の肌の状態では自信を持ってマスクを外せない」という人は8割以上
- お肌の悩み対策は「セルフケア」が半数近い一方、「何も行っていない」人も4割以上
- 顔のたるみ、ゆるみにはマッサージが効果的ということを知らない人は半数近く
また、ほとんどの年代のお悩みで共通しているものが「ほうれい線」という結果だったそうです。
第1位 | 第2位 | 第3位 | |
---|---|---|---|
20代後半 | むくみ(48.8% ) | 肌のハリ不足(47.8%) | ほうれい線(37.4%) |
30代 | ほうれい線(50.8%) | 肌のハリ不足(50.4%) | 全体的な顔のたるみ(40.2%) むくみ(40.2%) |
40代 | ほうれい線(65.0%) | 全体的な顔のたるみ(50.2%) | 肌のハリ不足(49.8%) |
50代 | ほうれい線(63.1%) | 全体的な顔のたるみ(52.4%) | フェイスラインのゆるみ(50.5%) |
60代 | ほうれい線(67.9%) | 全体的な顔のたるみ(58.5%) | 肌のハリ不足(54.7%) |
■引用:高知新聞(https://www.kochinews.co.jp/article/detail/517776)
[toc]ほうれい線とは?
「ほうれい線」とは、鼻の両脇から広角外側に現れる線です。正式名称(?)は「鼻唇溝」と呼ばれます。頬のたるみや口元のハリが失われることで深く目立ってきてしまいます。年齢とともにきなってくるようになり、見た目年齢を+5〜10歳上げてしまう原因です。
ほうれい線の原因
ほうれい線は実は「シワ」というよりも、重力によって垂れ下がった”皮膚のたるみ”によって現れます。年齢によって頬や口もとの皮膚がたるみ、同時に頬の脂肪が下がってくることが原因となります。さまざまな原因があると言われていますが、主に以下のような原因が言われています。
乾燥・紫外線のダメージ
乾燥すると顔に小じわが目立つようにあり、ほうれい線を際立たせる原因なってしまいます。また、「乾燥」の原因にもなる紫外線からの肌ダメージはシミの原因となるだけでなく、肌の弾力を低下させてしまいます。肌は、表皮・真皮・皮下組織の3層構造でできています。
その中でも真皮層は
①コラーゲン(肌のハリを維持する成分)
②エラスチン(肌の弾力を維持する成分)
③ヒアルロン酸(肌の潤いを維持する成分)
から構成されていて、この3つの機能で肌の弾力や強さは保たれています。
紫外線の一部は肌の深くまで入り込み、直接コラーゲンとエラスチンを破壊し、さらにはコラーゲンやエラスチンを作るための繊維芽細胞(せんいがさいぼう)も攻撃します。そのため、ハリや弾力を維持する力が徐々に弱まってきてしまうのです。
肌の弾力が低下すると、しわやたるみを悪化させ、ほうれい線がますます目立ってしまうというわけです。
表情筋の筋力低下
顔には皮膚を支える表情筋という小さな筋肉がたくさんあります。
この筋肉のおかげで私たちは様々な表情を作れるのです。普段から表情が豊かな人は自然と表情筋を使って鍛えられています。しかし、この表情筋が衰えることによって、肌がたるみ、ほうれい線が目立つようになってしまいます。
<表情筋が衰えてしまう原因>
- 無表情
表情が乏しい人は筋肉が衰え、皮膚を支える力が弱くなるためほうれい線が目立つようになります - 会話が少ない
会話が減って表情筋を動かす機会も減り、筋肉が脂肪になってたるむ - 片側のみのクセ
噛み癖、頬杖、同じ方向で寝ている片側だけに負担をかける行動もほうれい線を進行させるNG行動なのだそうです。片側の筋肉が衰えてしまったり、重みでほうれい線が深くなってします可能性もあります。そのため左右対称に使うようにしたいものです。 - マスクの影響
口周りを意識しなくなることで表情筋を固めてしまいます。
表情筋の中でも、頬を支える筋力が衰えると、頬の重みが重力に負けて、頬がどんどん下に下がってしまいます。これがほうれい線を深くしてしまうのです。
皮下脂肪の増加・蓄積、老廃物の蓄積
皮下脂肪の増加・蓄積、老廃物の蓄積などが頬のたるみに繋がり、頬のたるみが、ほうれい線を濃くする原因となります。首や肩の筋肉の凝りが強い人は、顔への血流やリンパの流れを悪くしてしまいます。脂肪や老廃物は、血流やリンパの流れに乗り排出されていく必要があるのですが、これらの流れが悪いと、むくみや脂肪や老廃物蓄積の原因となります。
ほうれい線は上記のような原因で起きる「頬のたるみ」が原因で起こります。また、スマホや読書時の下を見る姿勢や猫背といった「姿勢の悪さ」や、睡眠不足、食事バランスが偏り、ヒアルロン酸やコラーゲンなど肌に必要な栄養素の不足など「生活習慣の乱れ」も影響します。
ほうれい線への対策
ほうれい線に美容鍼でのアプローチ
鍼で筋肉やツボに刺激をすることにより、ほうれい線などのしわやたるみに対して、アプローチすることができます。
1)肌の弾力性UP
鍼は、肌の3層構造のより深い部分である真皮層まで刺激を与えることができます。肌のより奥の層にとっても小さな傷をつけ、私たちがもつ自然治癒能力で、回復する過程で、コラーゲンやエラスチンが生成され、肌の弾力性を向上させることができます。
2)表情筋への刺激
鍼によって直接筋肉にアプローチし、使用しなくなってしまったため凝り固まってしまった筋肉をゆるめていきます。筋肉が緩んだことで血流が復活し、筋肉が活性化されることによりより動かし安くなります。
また、筋肉が緊張して固まっていた部分の皮膚は重力によって下がってしまうのですが、筋肉にハリが戻ることによって、皮膚にもハリが出て、リフトアップ効果が期待できます。そして、血流がUPすることにより、血色がよくなり肌の新陳代謝も刺激され、より綺麗なお肌に導きます。
3)首・肩こりの改善
ほうれい線の周辺だけでなく、首や肩周りの筋肉にもしっかりアプローチしながらほうれい線への対策を行っていきます。血行改善、リンパの流れをよくすることにより、脂肪・老廃物などを流し、むくみ・たるみの改善が期待できます。
ほうれい線の悩みにアプローチしながら、頭皮や首・肩にも鍼で刺激をしていくため、自律神経やホルモンバランスの乱れなどの調整などの効果も💖
ほうれい線に対するセルフケア
ほうれい線を薄くするには、前述した原因に対してアプローチしていくことが重要です。
- 乾燥・紫外線対策
- セルフマッサージ(表情筋・頭皮)
- フェイシャルエクササイズ
などいろいろあります。いかに年代別でより力を入れたい対策を挙げてみました。20代の方は20代のケアを、30代の方は20代のケア+30代のケア、40代の方は全てのケアをしていけるとBESTです。
20代のほうれい線対策:UVケアと保湿ケア
20代は紫外線による乾燥が原因なのでUVケアと保湿ケアを徹底することが重要です。
UVケアを行うことで紫外線による肌のダメージを最小限し、そして日々の保湿をしっかり行うことで乾燥による小じわやほうれい線が目立つことを防ぎましょう!
30代のほうれい線対策:コラーゲンを増やす対策
コラーゲンは体内で作られる成分ですが、その材料となるのはタンパク質です。タンパク質は体内に入るとアミノ酸に分解され、アミノ酸が合成されてコラーゲンとなります。
実は、この合成にはビタミンCが必要です。また、あまり知られてはいませんが、「鉄」も不可欠です。
タンパク質とビタミンCと鉄をしっかり摂取することでコラーゲンの再構築を促すことができます。
化粧品にもコラーゲン配合と書かれている商品はたくさんありますが、皮膚の外側から直接肌の内部にコラーゲンを入れることはできません。コラーゲンは分子が大きく、角質層までしか浸透しないのです。なぜ化粧品にコラーゲンが配合されているかというと、ほとんどの場合が皮膚を保湿するためです。保湿の意味では無駄ではありませんが、コラーゲンの再構築を促し、減少スピードを遅くするためには食事という内側からのケアが重要です。
40代のほうれい線対策:口周りの筋力UP
口周りの筋力の低下が原因ですので、お顔の体操を行い顔の表情筋やその周りの筋肉を刺激し、固くなった筋肉をほぐしてあげることが必要です。
固くなった筋肉がほぐれていくことで徐々にほうれい線が解消され、肌と筋肉のハリ・弾力も改善するため目立ちにくくなります。
参考サイト:顔たるみ銀座美容クリニックコラム
お灸でほうれい線ケア
お家でセルフお灸をされている方もいるかと思いますが、実はお灸でほうれい線ケアもできます。使用するお灸は顔にも使用できる温度が低い設定のお灸です。
市販されているものは、火傷してしまう可能性があるので、使用しないでくださいね。
お灸でほうれい線ケアをされたい方は、行きつけの鍼灸院にどの種類のお灸で実施可能か確認してください。「行きつけがない!」または、「行きつけの鍼灸院は美容はやってない」といった方は、ぜひamica鍼灸院までお問い合わせください。