鍼灸師になるまでの道のり①

鍼灸師になるまでに道のり
てっぺんまでの道のりはまだまだですが、途中過程も楽しんでいます

早いもので、2007年に鍼灸師の免許を取得してから、あっという間に16年目に突入してしまいました。右も左もわからないのはまだ免許取り立てだからだ・・って思っていたのに、16年も経って、まだまだ楽しく苦しい(?)勉強の日々が続いています。(笑)

こんな私ですが、鍼灸師になる前もなってからも色々楽しい経験を重ねてきています。普通に会社員として働いていた時も楽しかったですが、鍼灸師になってからも、治療院勤務、鍼灸学校非常勤講師、豪華客船鍼灸師、フィリピンにある鍼灸院での勤務などなど、さまざまな経験を重ねてきたので、そんな話も少しづつしていこうかと思っていまーす。

鍼灸師になろうと思ったきっかけ

実は、子供の頃から「鍼灸師になりたい!」と思って目指していたわけではなく、実際に鍼灸学校に通い始めるまでは、「鍼灸治療」すら受けたことがありませんでした。・・。社会人になって突然思い立って、鍼灸学校にいき、そこで鍼に目覚めちゃったわけです。

学生時代

中学・高校とほぼ毎日部活(バレーボール部)に明け暮れていたこともあり、部活の合宿に行った時など、学生同士でペアになってマッサージの時間があったり、足首を捻挫した時とかはテーピングを自分で巻いたりなど、体のケアが身近にあったので、痛いところをケアしたり、治したりってすごいなぁ。。って程度に、ちょっと興味を持っていました。

それと同時に、タイプライター(←時代を感じる・・)でキーボードをパチパチ打っているという図が、非常にかっこいいと思ったようで、コンピューター関係の仕事も面白そうだなって思っていたことは今でも覚えています。

高校から大学の進学を考える時期に、将来的な展望を考えた時に、わかりやすい道筋が

「体のケアの仕事」<「コンピューターの世界」

と、子供ながらに思い、情報科学という分野の方に進んだ記憶があります。

社会人

その後、大学を卒業し、SE(システムエンジニア)として社会人となり、晴れて「キーボード」をカチャカチャとかっこよく(?)打つ、仕事につきました。周りには「コンピューターオタク」と読んでいいほど、知識豊富な先輩たちがたくさんいたし、職場環境もよかったので、楽しく仕事しやりがいも結構感じていました。

転職

ちょっと前置きが長くなりましたが、SEになって3年ほど経った頃に、「コンピューターの仕事は、面白いけど、オタクの先輩達ほど、「コンピューター」にのめり込めないし、PC作業の仕事しすぎで頭痛が辛い日々が続いていた頃に、中国で指圧マッサージをうけた経験がきっかけで「あ、そうだ、体をケアする仕事がしたかったんだ!」ということを思いだし、そこから、色々調べ。。。たどり着いた結果

「よし、マッサージ師になろう!」

だったんです!

リラクゼーションマッサージではなく、いわゆる「治療家」になりたく、学校を探していたところ、わかってきたことは。。

  • どうやら日本では、治療ができるマッサージ師は「あん摩マッサージ指圧師」という国家資格が必要
  • その資格を撮るためには専門学校に行かなくては行けない
  • 「あん摩マッサージ指圧師」の資格を取得できるコース+αで鍼灸師(実際には、「鍼師」「灸師」の2つの資格)も取れるらしい
  • そして鍼灸学校はお金がかかるらしい(笑)

ということでした。

そのため、社会人4年目にはマッサージで「治療家」になりたいと思ってはいたものの、先立つお金はなかったので、お金を貯めるためにSEとして3年(合計会社員としては6年)働き、鍼灸学校へ!

留学

ま、余談なんですが、会社辞めた時に、鍼灸学校へ行く前に「留学」したい!なーんて思ってしまい、せっかく貯めたお金は全て留学費用に消えるという結果になったのです。。。

留学先はイギリスです。イギリスでは、1年8ヶ月滞在し「英語」と「アロマセラピー」を勉強しました。

これはこれでとってもいい経験で、私の鍼灸師生活にもとっても役に経ったのですけどね。

鍼灸学生時代

ということで、「マッサージ」の資格を取得することがメインの目的で入った学校ですが、前述した通り、鍼灸師やあん摩マッサージ指圧師の仕事は、まず「東洋医学」の考え方がベースにあり、体に対して、「鍼」を使ってアプローチをするか、「灸」を使ってアプローチするか、マッサージといった「手技」でアプローチするかの違いなのです。

そのため、座学の部分は80%は共通、実技とそれぞれの術(技?)の理論的な部分の座学が異なるだけなので、鍼灸学校では、「鍼灸」のみの学科しか持たない学校と、「鍼灸・あん摩マッサージ指圧」の両方が取れる学科をもつ学校の2種類があるのです。

よくよく調べてみたら、「あん摩マッサージ指圧」のみが学べる学校が1校だけあったのですが、今となっては、「鍼灸師」として頑張っているので、今の学校を選んでおいてよかった・・・

ということで、「鍼灸学校」で学生となり、東洋医学の勉強をし始めたら、もともとSEだったので、物事を「0」か「1」で考える世界なので、とってもわかりやすかったのですが、東洋医学は「陰陽」の考え方があっても、「陰」「陽」がはっきり別れているわけではなく、比較対象があってのこっちが「陰」でこっちが「陽」といった、なんとも煮えきれない世界に最初はとっても混乱・・・。

最終的には、東洋医学は医学って側面だけではなく哲学だったり思想だったり、色々な側面をもち、また、西洋医学とは異なる体の見方をして身体にアプローチをするということ知り、どんどんはまっていった感じです。

鍼灸学校は3年間なのですが、3年間が終わる頃には、「マッサージ師」としてじゃなく、「鍼灸師」になるのも面白いかもしれない。。。と、思い始めていました。

実際に、鍼灸師でやっていこう!って思ったのは、もう少し後のお話です。(ということで、次のブログへ続く)

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